ドクタートラストの健康経営
具体的課題と目標
従業員が心身ともに健康で、働きがいを実感できるWell-beingの状態を実現させ、組織としての持続的成長と生産性の向上を目指しています。
弊社は若い人が多いことから、身体的健康度指標とも言える定期健康診断有所見率は39%と全国平均と比べて特に高いわけではありません。
しかしながら、今後の予防的観点や、よりいきいきとした毎日を過ごしてほしいという想いから、健診結果と問診項目を分析し、下記を健康課題として挙げています。
2022年度より課題設定した上で取り組みを始めました。様々な健康施策を実施する中で、アウトカム指標への際立った変化は見られていませんが、KPIに基づいた健康経営を実施する以前からすでに様々な健康施策を実施しており、すでに良好なアウトカム指標の「維持」という観点でもPDCAサイクルを回しながら、施策を実施していきます。
課題
- 健診項目では、【脂質】の項目に所見あり
⇒「血中脂質検査」の有所見率が全国平均を上回る
⇒LDLコレステロールの所見を認める人が多い(36%)
35歳未満で若くても所見がある人がいるため、要医療の値にならないよう予防が必要。 - 「運動習慣なし」が8割近くを占める。
- 35歳未満の「朝食欠食」が4割近くいる。
- 35歳未満の「睡眠で休養をとれていない」「就寝前2時間以内に食事をとる」人が23.6%
目標
ハイリスク対策
- 健康診断における再検査精密検査等対象者人数とその比率
- 保険者による特定保健指導実施率
- 健康診断の有所見者等に関する保健指導実施率(視力は除く)




well-being
- 朝食欠食率の改善
- 運動習慣(週1回以上)をもつ従業員比率の向上
- 睡眠への量・質的満足度の向上
- 従業員の健康に関する意識・関心度合の向上
<朝食欠食率>
2022年度は特に35歳未満で朝食欠食率が高く、「よつば食堂」の実施により社員への食の意識を高めてもらう取り組みを始めました。
全体数値として、34.7%から30.0%に朝食欠食率が低下しました。
今後、更に朝食欠食率が低下するように「オフィスで野菜」を導入する等施策を取っていきます。

<睡眠休息>
睡眠により十分な休息が取れていない従業員比率が2022年度35歳未満で26.0%となりました。
国民健康日本21(第二次)では目標値として15%を設定しており、改善の必要性が示唆されています。
35歳未満では2023年度は2022年度よりも休息が取れている社員が増えています。

<運動習慣>
KPI設定以前より就業時間中のラジオ体操やスポーツジム費用の補助など運動習慣定着のための支援を行ってきましたが、運動習慣をもつ従業員比率は16.9%と2割を切っていました。
2022年より継続してきたウォーキングイベントはチーム戦で実施するなど、マンネリ化を防ぎ、社員が楽しく取り組める仕組みも取り入れ運動に対する健康意識の向上に努めました。その結果、2023年はやや比率が上昇しました。今後も意識向上・習慣定着のための施策を進めていきます。

<意識関心>
代表の言葉にもあるように日本中の企業を楽しく働ける環境に変えていくには まず、ドクタートラストの社員が健康を意識し、関心を持って毎日を過ごすことが大事だと考えています。
社内や外部の研修を取り入れ、社員のヘルスリテラシーが向上するよう取り組んでいます。

取組み事例
運動習慣
ウォーキングイベント
運動不足解消&社内コミュニケーションの活性化のために ウォーキングイベントを定期的に実施しています。 就業時間内に15分のウォーキングタイムを設けたり 各自の歩数目標を決めて目標達成に向け取り組んでいます。 95%の社員が普段より運動することを心掛けたり 他部署との交流ができて楽しい!と社員からは好評です。
〈2022年度〉
実施回数:2回
参加者数:70名
投資額:107,648円

ラジオ体操
オフィス勤務だと気になってくるのは 座りっぱなしになること! ドクタートラストでは毎日15時にラジオ体操を実施。 肩こりの予防や眠気覚ましにもなります。

適切な食習慣の獲得
よつば食堂
よつば食堂とは、 「コミュニケーションの活性化」 「料理を通して健康に気をつける人を増やす」 「料理技術の向上」 を目的として始めました。 健康には欠かせない食事を 社員が栄養管理士のもと、社員のために作る食堂です。 従業員の健康維持・増進を推進して取り組んでいます。
〈2022年度〉
実施回数:47回
投資額:551,991円

オフィスで野菜の導入
社員の朝食欠食率を減らすために 「オフィスでやさい」を導入しました。 社内で手軽に健康に配慮したものが購入でき 時間がない・食欲がないという人にも 朝食を摂り、活力をプラスするよう取り組んでいます。 また、残業時の軽食にも使用でき社員の食生活も改善できます。

従業員のヘルスリテラシー向上

健康教育 | ・禁煙(e-ラーニング) ・職場活性化 ・ワークエンゲージメント向上 ・部下の健康管理研修,(管理職eラーニング研修) ・感染症予防対策研修(eラーニング) |
健康情報の提供 | ・女性の健康(情報提供) ・保健指導の実施率向上 ・防災 ・睡眠(過重労働対策) ・肩こり予防 ・ストレスチェック86問の回答で見えてきた働く人の生活習慣対策①、食事 ・ストレスチェック86問の回答で見えてきた働く人の生活習慣対策②、運動 ・花粉症 ・生産性UP ・頭痛 ・たばことお酒 ・女性の健康 ・感染症予防 ・仕事と治療の両立支援 ・朝食欠食予防 |
社外研修 | ・治療と両立支援セミナー(埼玉さんぽセンター) ・過重労働者対策およびSC制度での産業医面談の活用(埼玉さんぽセミナー) ・睡眠、疲労改善(管理職対象) |
経営関連指標
※2023年のものは10月時点です




健康経営取組み体制

わたしたちは、「健康で楽しく元気にはたらく人を増やす」という企業理念のもと、産業医サービスを中心にストレスチェックなどを約20年にわたり現在約4,300社に提供しています。
この経験から、健康経営には、「楽しい職場」を創るという視点が必要であると実感しています。
健康は決して個人だけの課題ではなく、社会や企業、さらには個人が所属する小さなチーム単位までのそれぞれの集団の課題であり、健康は集団環境の良し悪しに大きく影響を受けています。
楽しい職場は、笑い声や会話の数が多く、活気に満ち、共に助け合い協力し合うことができます。
その結果、生産性も高くなっていきます。
日本中の企業を楽しく働ける環境に変えていけるよう、まずは自分たちが「お手本」となることを心掛けて、経営者と社員が共に考え、健康経営を実践してまいります。